「もうすぐって、夏生まれ?」


「…

うん、8月17日」


自分の事を話すアタシを…
ナオは驚いた顔で見つめてた。


でも…



いちばん驚いてるのは、アタシ自身だ。



「ナオは、いつなんだよ?」


「オレは、10月18日」

嬉しそうな笑顔で答えるナオ。





やっぱり遅かったな…

手遅れかも。





アタシは自分から、話を始めた。

「実はアタシ、謹慎くらっててさ…」



その話の途中で…

「マジか…
付き合ってんのかと思ってた…」

ナオが右手で顔を覆った。


「は?なんでだよ?」


「その時オレ、
一緒に歩いてるとこ見かけたんだ」



マジかよ…
アレ、見てたのか…





それでもナオは、聞かないんだな。

どんだけ詮索しねーんだよ。