なんかいい方法ないのか…?


誰かに相談したいけど…



誰も…




ふと、ナオの顔が浮かんだ。


アイツ、地元かな?
いい不動産屋とか知らねーかな?



あ…


また他人に関わるトコだった。



つーか!

これからは逆に、アタシが人を利用して
やればいんじゃん!



アタシは、バックから名刺入れを取り出して、ナオの名刺を探した。


そして、名刺に載ってるケー番にかけた。

「あ、夕月だけど…」


「…

夕月!?」

驚いた声のナオ。


「仕事中ゴメン。
ちょっと相談があるんだけど…」

「…急ぎ?」


「まぁ…なるべく」

近日中にってイミだったんだけど…



夕方、仕事を定時で上がってくれたナオと待ち合わせた。