信号が赤になって立ち止まった。

その途端、アタシにキスする高橋。


は!?
ここまでする必要あんのか!?


睨むワケにもいかず…
不満を訴えるように、高橋を見つめた。


高橋はにっこり笑って、アタシの頭を
クシャクシャした。



うぜぇ…

つか、演技派だな。






「尚さん、どーしたんスか?」


「あぁ…ワリ、

行こーか…」






〜♪♪〜♪♪♪

高橋のケータイが鳴った。


「マジかよ!?

うん…うん…わかった」


高橋の親は、急遽来れなくなったらしい。


「ほんとゴメン!」


いや、むしろ良かったし。


「いーけど、次は協力しないからな」

「うん、今日は急だったけど、次までには誰か見つけとく」



まったく…

人騒がせなヤツだ。








そして、この出来事の意味を知る。