それから1カ月…

ナオは相変わらず、毎週通ってくる。



「来週はまた、休みだから」


「ん…

身体ちゃんと休めろよ」

そう言って、アタシの事を抱きしめた。


「…

なんだよ、寂しいのか?」

「うん…」



素直だな、ナオ。


「そー思うんなら、
いーかげん抱かせろよ」


つい口走ったアタシの言葉に、
ナオは一瞬驚いて…


「なんだよソレ!

夕月、男らしーな!!」


大爆笑し始めた。



うるせーな…

オンナが" 抱く" でもいーだろ、別に。


アタシにとっては、重要なこだわりだ。



「でも、オレが抱く」

笑いのおさまったナオが、またアタシを
抱きしめた。


その" 抱く "じゃねーし…



そして…
更にギュッと、抱きしめてきた。



けど…

嫌じゃない。


むしろ…



なんか、落ち着く…。