オレは深く呼吸して、拳を緩めた。


オレらの騒ぎに、
犯ってる最中のヤツらも注目した。


そこに、最初のヤツが説得を重ねる。



「オマエら殺っぞ?
さっさと消えろや」

智和が静かにキレて、追い打ちをかけた。




オレらはケンカじゃ有名だったから…
この人数じゃ勝てないって思ったのか、

仲間の会社の事を考えたのか、


そいつらは引き始めた。




「オマエら…
いーかげんにしねぇと、いつか家族や自分のオンナが、同じ目ぇ遭うぞ」

捨て台詞のように、吐き捨てた。



智和がオレの肩をポンッと叩いた。
そして、

「俺らも、とりあえず引くぞ」

と、促した。




去り際に、女のコの方を振り返ると…

破れた服が目に入った。