レイプ現場は、何度か目にしてきたし、
そーゆー話もよく聞く。

だけど…



こんなオンナは初めてだった…





「オイ!やっぱスピード、キメっぞ!
いつもみてぇに盛り上がろーぜ!」




その言葉を皮切りに…



オレのスイッチが入った。



ドラッグを人一倍嫌ってる智和が、
キレかかったけど…

オレの様子に気付いて、冷静さを取り戻す。


「おい、落ち着けよ…

キレんなよ、尚…」



オレは、スピードを用意してるヤツの胸ぐらを掴んで、拳を握った。


「ヤメろって!
いーからヤメろ!!

お前、わかってんだろ!?」


智和は間に入って、強い目でオレを見つめた。




わかってる…


今暴れたら、独立の話はなくなる。

それはオレ一人の問題じゃなく、
親会社の石井さんや、他の人達にも迷惑をかける。



それに智和の目は…

これから会社かかえて人の上に立つんなら、感情のコントロールくらいしろ!

って、訴えてるようだった。