もうダメだ!


今度こそ無理だ!!


もう…





限界だよ…





ずっと溢れて止まらない涙が…


コンクリートを濡らしてく…



それを見て、吸い込まれるように…

ビル下のコンクリートを覗き込んだ。







だけどやっぱり…







親の顔が浮かぶ…






「死なないの?」



突然かけられた声で、我に返る。


驚いて振り返ると…




レイカが立ってた。



「まぁ、死ねないか…

ためらってるくらいだから、今は違うんだよ」



アタシは、レイカを睨んだ。

見透かされたようで、シャクだった。



「ま…カンケーないか」

そう言って、レイカは立ち去ってく。