「アタシと同じF(県)だったのか!?」


「アンタも、F(県)!?」

独り言のように呟く、幼馴染。



アタシはナオを睨んだ。

「シカトしてんなよ…

なんで隠してたんだよ!?」



アタシの睨む顔を見て…


「アッっ!!
尚!このコ、


あの時 皇(すめらぎ)の…」


そこまで言って、口をつぐんだ。



頭が一瞬…








真っ白になった…








皇(すめらぎ)…
アタシをレイプした暴走族。


地元がF(県)…
それを隠してたナオ。



言いようもない不安に襲われる。




アタシはナオに近づいて、

震える声で問いかけた…


「どーゆ…ことだよ…?
お前もあの時…居たのかよ !?」



ナオは視線を落として、

切なげな顔で呟いた…


「…




ごめん」





アタシの中で何かが弾けた。