「あの二人ってさ…
すっごく可愛くて、仲いい夫婦なんだ…

アタシも…
あんなふうになりたいな…」


そう言ってナオを見たけど…

無反応で運転してるし…


「なんか、言えよ…」


「え…っ!?」

戸惑ったふうなナオ。


「もう…バカ…」

そう呟いて、また眠りに入ったアタシ。




家に着くと…


「水、持ってくるよ」

と、離れるナオの服を掴んだ。

「やだ、離れんなよ…」


「…

すぐ…戻ってくるから」

そう言ってナオは、おでこにキスした。


水を飲んでから…
ナオに甘えるように抱きついた。


「ナオ…

好きだよ…
ずっと一緒にいてよ…」


「ん…
ずっと一緒にいるよ」

ナオもアタシを、ぎゅっと抱きしめた。