アタシはもう…

ナオへの気持ちに、押しつぶされそうだった。



好きすぎて、苦しい…



身体の全てが、ナオに反応して…


たまんない…!




それを隠すように…

つい、そっけなくしてしまう。





「最近、やたら色っぽいな…」

通勤中、車の中でナオが呟く。



それはたぶん…

悶えまくってるからだよ。



会社に着いて、車から降りようとした瞬間…

腕を掴んで引き寄せたナオが、唇を重ねる…



ヤバイ!アタシ…



逃れようとしても、
後頭部にまわされた手と、唇が…
それをさせない。



ダメだ…


たえらんない!



思わず、ナオの胸を押して突き放した。


少し驚いた顔のナオ。



「…会社の前だろ?」

そう言い捨てて、車から降りるアタシ。




あーも…

なんでこんな言い方しか、出来ねんだよ!