「ん…ごめん」

ナオが呟くように謝った。



どーゆー"ごめん"だ?


そー言えばこの前、リュウの話ばっかしてた…
アタシをリュウのトコに行かせる気か?




アタシの事、見限んのかよ!?


「聞きたくねーよ!」

吐き捨てるように言って、うつむいた。




アタシはナオじゃなきゃダメなんだ!

ナオの側に居る事が幸せなんだよ!



気持ちが込み上げてきて…

思わず、手で顔を覆った。




アタシ…

ナオ以外いらねーよ…





ナオは、近くのスペースに車を停めると…


アタシを抱き寄せて、包み込んだ…



「最後まで聞けよ…


だからって、
咲陽の事は誰にも渡さない。


オレがもっと…
すげぇ幸せにする」







心の刺青が酷く痛んで…!

身体が激しく疼いた…!