ナオがアタシを引き寄せて…


ぎゅっとした。


「咲陽、大丈夫だから。

もし気付いても、誠治さんは人前でバラすよーな人じゃない。

それに咲陽が嫌なら、事務所には来ないよーに仕向けるから」



アタシの事かよ…

「ナオは…

ヘーキなのか?」



ナオは、アタシを睨むように見つめた。

「なにが?

咲陽は自慢のオンナだ」

強い口調で答えた。



怒んなくても、いーじゃん。

でも…



嬉しい。





すげー嬉しい。








ま、いーか…

ムリに知りたいって焦んなくても。



先はきっと、長いから…

ゆっくり知ってって、受け止めてこ。



そーだよな?ナオ…