次の日、仕事が終わって、

「ナオ、今日からさ…」

言いかけた時に…


「尚〜!お疲れさ〜ん!」

「誠治さん!

お疲れス、どーしたんスか?」



セージさん…
ナオからよく聞く名前だ。

突然 事務所に現れた、そのセージさんは、優しそうな犬顔のイケメンだ。



「次の受注の件、モメてただろ?
クライアントと折り合いがついたから、
ちょっと見てくれよ」


「マジすか!?
わざわざ、すいません」


ナオはアタシに、片手でゴメンってして、セージさんと奥のテーブルに向かった。


あーも…
今日から先に帰るって、言いたかったのに。


アタシがお茶を用意してると…


「お疲れぇス…

あれ?誠治さん、来てんだ」

リュウが事務所に戻って来た。