で、またオマエなんだ?


「今日もシないの?」

一応、聞いてみる。


「…うん。

つーか、これからもしないから」


って…
これからも通うつもりかよ!?


勘弁してくれよ…

ホステスじゃねんだから。


つーか、もはや客じゃねーよ…

アタシにとっては。



「ここんとこ毎週来てるけど、アンタって金持ち?」


アタシの口調に、少し驚いた顔のナオ。


だけどすぐに、楽しそうに笑って、

「じゃないけど、自分で会社してるから」


あーね。

若そうだけど…


「アンタって、いくつ?」


「23…

つか、アンタじゃなくて 尚 だから」


アンタがヤなら、もう来んな。


「アンタさ…

こんなふうに通って、
もしかしてアタシに惚れてんの?」


ナオはキョトンとして、また笑った。

「あー、そっか!そーだよな」



違うみたいだ…

し、なんかムカつく。