「なんだ?忘れ物か?」


ナオは軽く相づちをうって…

アタシの後頭部に手をやり、
引き寄せてキスした。


そして、

「咲陽、すげー可愛い」

そう言って、おでこをコツンと合わせる。



ヤバイ…アタシの胸…

ドキドキがパねぇ!



「わかんねー事とかあったら、すぐ電話しろよ」


ナオはアタシの頭をクシャっとして、事務所を後にした。



なんだよ…

フォローのつもりか?



バカ…


ナオのバカ…。


あーも…




大好きだ。










だけど、思った以上に仕事に手こずる…


前もって事務所内の説明はしてもらってたけど、戸惑いまくりだし。


電話のミスといい…

シュミレーションと実践って違いすぎる!