「あの…ショーケンさんですよね?」

電話相手が聞いてきた時、

「かわるよ」

ナオがアタシから受話器を取った。

つか…


ショーケン!?
ショーケンだったのか!?


そーいえばナオ、そんなコト言ってたよな!?

ナオだから、ナオケンって思い込んでた!


思い込みって恐ろしい…



作業員達は笑いをこらえてる。


けど、こらえきれてない…



「お前ら!いつまでも笑ってないで、
さっさと準備しろよ」

電話を終えたナオが一喝する。


「尚さんもニヤけてんじゃないスか!」



ナ〜オ〜!!


絶対、バカなオンナだと思われたよな…

あーも!この場から消えてしまいたい!




それからすぐに、みんな事務所を出て行った。

とたんに、ナオが戻って来る。