ナオには、ヨーコさんのスクールは秘密だ。


金払って教わってんの知ったら、ナオの
ほーが気ィ使うだろーし。


それに…

出来るよーになって、驚かせたいし。





宿題と勉強を終わらせて…

ナオのベッドに潜り込む。


ナオは無意識にアタシを抱き寄せる。



なんか嬉しい…。




ごめんな…ナオ。

だけど、ナオにムリさせたくないんだよ。


アタシもぎゅっとナオを抱きしめた。










そして、ヨーコさんのスクールも最後の日。


「さやちゃん、凄い!
こんだけ出来れば、大丈夫!

じゃあ今夜は、打ち上げしよっ。
夜ごはん、ウチで食べてってよ!」


遠慮して断ったけど…
ヨーコさんに押しきられ…


アタシはナオに、

"ごめん。用事があって、夜メシは外で
食ってくる"

って、メールを入れた。