あの日と一緒に、この歌も…

記憶の底に封印してたけど…


思い出したよ…

アタシはこの歌に救われたんだ!



この歌がアタシの光になって…

心のダメージを、最小限に防いでくれたんだ。





わかった気がする…


傷を消すってことは…


ナオが言ったみたく、更に傷を付けて隠す事じゃなくて…


傷を見えないフリして避ける事でもなく…


その傷とちゃんと向き合って、少しずつ
乗り越えてく事なんだと思った。





アタシはきっと大丈夫だ。



だってもう独りじゃない…


ナオが側に居てくれるから。





そして誕生日の今日…

アタシは…





もう一度、咲陽として生まれ変わる!





歌詞にリンクして、ナオを見つめた。


ナオもアタシを、見守るように見つめながら、もう片方の手で涙を拭ってくれた。




「ナオ…


ありがと…」

涙目で微笑んだ。



ナオの瞳も潤んだように見えた。


そしてゆっくりアタシを包み込む…。