「慣れた?」

モモが入店してから10日が経つ。


「まだ…

あんまり…」

暗い顔。


「ふーん…

まぁ、なんかあったら相談くらいなら乗るから」


「え?…

はいッ!」

とたんに、笑顔を見せるモモ。


なんか、仔犬みたいで可愛い。


「仕事には早く慣れたほーがいいけど、

心は慣れんなよ…」


だから…
ついおせっかいな事を口走ってしまった。


モモは、少し驚いた顔をして、

「はい、そのつもりです」

と、微笑んだ。





だけど…





モモが変わってくのに、時間はかかんなかった。