次に向かった場所は、すごい人集りだった。


なんだココ!?

ライブハウス!?


「ライブでも見んのか?ナオ」

冗談で言ったつもりが…


「うん、そのために来た」

って、マジかよ!?


ナオがよくわかんね…
そー思った瞬間…


周りの状況で気づいた。



ATのライブ!!



アタシは驚いた顔でナオを見た。


アタシの様子を見て、ナオは…

「…AT好きだって話してただろ?
調べてたら、咲陽の誕生日にライブがあったから」



それで、A県まで!?





嬉しいけど…



AT好きだけど…



けど…





複雑だ…!





ATの事は、中学に入った頃からずっと
好きで…


あの辛い過去の思い出だけじゃない。

だけど…




あの日々を思い出す。