早速その夜から、勉強会が始まった。


ナオは毎日…
仕事が遅くなっても、どんなにキツくても、勉強をみてくれた。




「これなんだよ!?
イミフすぎて恐怖なんだけど…」


「あぁ、それはいーよ。
税理士つけてるから。

業務ソフトもあるし…


今頼んでるトコ今月で切るから、9月からイケる?」


マジで言ってんのか!?
あ〜クソっ!

「やってやるよ」



♪♪〜♪♪〜
ナオのケータイが鳴る。


「咲陽、ちょっとゴメン…


おつかれス、誠治さん。
はい…、はい…、あぁ!ソレ"尚建"に決まったんで…」


ショーケン…?
あ…有価証券…これの事か。


あ〜疲れた!
一日中やってるからキツ…


アタシはタバコに火を着け、休憩した。


電話するナオが、視界に入る…



ナオの方がキツいだろーな…
この炎天下の中、仕事してんだから。

あんまり…負担かけたくないな…