「じゃあ、気をつけろよ」

朝、ナオを見送る。


「ん、行って来る」

ナオはアタシにキスして、家を出た。


なんかこーゆーのって、照れくさい…

けど…


幸せかも。





それからアタシは仕事を探しを始める。

つか、探し始めてもう1カ月過ぎんのに、ぜんぜん決まんねー!


ナオと一緒に住んでるし、もうバイトで
いーかな…





夜になって帰って来たナオが、
テーブルに広がった求人情報の、
本やペーパーを見て…


「咲陽は働きたいのか?」

って、聞いてきた。


「あたりまえだろ?
一日中、なにすんだよ」


ダチもいないし…
やる事も、したい事もナイし。


「じゃあ、オレんトコで働けよ」


ナオ…
それ、冗談だよな?

「フざけんなよ。

そんな体力ねーよ」



突然、吹き出して爆笑するナオ。



は!?
なんだよ、イミわかんねー!