「ゴメン!オレ、すげー汗臭いよな!?」

慌てて離れようとするナオ。


アタシはぎゅっと しがみついて、それを
阻止した。

「いーよ、汗臭くても。

仕事、お疲れ…」



ナオは、一瞬固まって…

「咲陽も…

今まで、おつかれさま」

ゆっくりとまた、抱きしめてくれた。






「これからは、アタシがメシ作るよ。
なんか、リクエストある?」

キッチン小物をバラしながら、問いかけた。


「え…
咲陽、作れんの!?」


どーゆーイミだよっ!

「まぁ、フツーに…」

つか、今まで料理ぐらいしか、するコト
なかったし。



「マジか!
ヤバイな、それ!

オレ嫌いなもんはないけど、
カレーがすげー好き!」



コドモか!

思わず、吹き出した。



「…

なんかいーな…こーゆーの」

ナオが眩しそうに、アタシを見てた。