そー考えると…

モモに、もう少し優しくしよーかなって
思った。


聞いてないのに語ってた身の上話…

きっと、
誰かに聞いてほしかったんだろーな。



ナオも…

夢、聞いてほしーのか?


「…続き、聞かせてよ。

建造物のハナシ」


しょーがねーな、聞いてやるよ。

ま、仕事だし。



ナオはアタシを見つめて…

そっと撫でるように、髪に触れてきた。



「…なに?」


「いや…」

そう呟いて、微笑みながら目を伏せるナオ。


そして何事もなかったように、建造物の話に戻った。



なんだよ?今の…


まぁでも…

夢追っかけてんのって、なんかいーな。