8月になった。

生理休暇が終わって、店に出勤すると…
相変わらずレイカの姿はなかった。


「レイカって辞めたのか?」

店長に問いかけた。


「…いや、しばらく休むらしい。

珍しいな、夕月が他人を気にするなんて…
レイカに何か用事か?」


「いや、別に…」

ただ、レイカもなんか傷を抱えてる気が
して…なんとなく気になった。





そして今日もナオが来た。

昨日までいっぱい一緒に居たのに…



ナオは、付き合う前よりも頻繁に店に来る。



マジ、バカすぎて呆れる…


けど、嬉しすぎて切ない…





「そーいえば咲陽、成人式行った?
今年だっただろ?」


「…

行ってねーよ…
あれ以来、F(県)戻ってねーし」


ナオが悲しげな瞳でアタシを見つめた。