その美人は、アタシをチラッと見て、

「ふぅん…

彼女作んないんじゃなかったの?」

って、勝ち誇ったように微笑んだ。



確かに…ビジュアルは負けてるけど。

つか、中身もないけどさ…


ナオってほんと、面食いなんだな!



その美人は、ナオの肩に触れて…

「まぁ別れたら、また声かけてよ!

尚 とはすごく身体の相性よかったから、
忘れらんなくて」

そう言って、自分の席に戻ろうとした。



なんだよ…

ケンカ売ってんのか!?


アタシが文句を言い返そうとした時…


「あーゴメン、
ソレ覚えてねーわ、オレ。

つーか、オレら別れないから」

サラッと、そう答えるナオ。


その美人は下唇を噛んで、気まずそうに席に戻った。



つーかアタシ…

嬉しんだけど。



嬉しくて、ナオの顔が見れない。