その隙に、レイカはソレをトイレに流した。


「ふざけんなよ!!…」

そのコらが、食ってかかろうとした瞬間…



バシンッ!!


レイカが思いっきり、ハツった。



「クスリ、なめてんなよ」

そう言ったレイカの瞳は、怖いくらい
冷ややかで…

哀しみを帯びていた。



こんなムキになるレイカを見たのは、
初めてだった。





次の日から、レイカは休んで…

アタシが店を辞めるまでの間に、
もう顔を合わす事はなかった。






その日の帰り…
ナオが迎えに来てくれた。


仕事キツいだろーし、朝早いのに…


ナオの優しさが、嬉しすぎて…切ない。




「久しぶりだったから、疲れた?」

元気のないアタシを心配するナオ。