「出来んの?仕事…」

久しぶりに出勤すると、レイカが声をかけてきた。


なんだそれ?
レイカ流の心配か?


「…まーな」

コイツって、なんか可愛い…
歳上だけど。




すると…

「シッ!聞こえるって!」


奥に座ってた女のコ達が、何かコソコソ
してた。



何だ?


とたんにレイカが、そのコらに近づいて、何かを取り上げた。


「ちょっ、何すんだよ!」


「人生終わりたいの?
てか、ウチの店クビだから」

そう言ってレイカは、取り上げたモノを
持って、トイレの方に向かった。


「返せよっ!

横取りしてんじゃねーよ!!」

そのコらが追いかけて、レイカに掴みかかった。


「おい、やめろよ!」

アタシは思わず止めに入った。


今までだったら、シカトだったけど…


ナオのおかげで変わったのか、

相手がレイカだったからなのか…。