「も…いーよ…」


壊されたアタシより、
壊したクズ女を選ぶよーなクソ男…

いらねーよ…



利用されて…
いちばん辛い時に捨てられて…

トドメを刺された。





それからアタシは…

ふらふらと街中を彷徨った。





なにが" 幼馴染って厄介 "だ、バーカ!!

お前らの恋愛ごっこで、人の人生狂わしてんじゃねーよ!!




彼氏と親友、
大事だった両方に裏切られるなんてな…



つーか…
そー思ってたのは、アタシだけか。



ーオマエ、人間じゃねーよ …ー
久美に言った言葉。


フッと笑えた。



人間じゃないのは、アタシじゃん。


届かない想いの寂しさから利用され…

届かない想いの嫉妬から、あんな目に遭わされて…



なんなんだアタシって…



アタシにだって、心がある!
痛みだって、あたりまえにある!



人をなんだと思ってんだよ…




アタシには…

人としての価値もないのかよ…





涙が、とめどなく溢れた。