「ハルっ!」

アタシはしがみつくように抱きついた。

ハルも、今日は抱きしめてくれた。


アタシが辛そうって、気づいたのか?



でも、次の瞬間…


「ごめん、咲陽…










別れよう」










耳を疑った…



「な…んで?…」




アタシのコト見捨てんのか…?

こんな辛いのに…
助けてくんないのか!?




「咲陽を傷つけるだけだから…」



なんだよそれ…

「…久美のコト言ってんのか?」



ハルは、"知ってんのか!?"って顔をした。



「いーよ、傷ついても!

ハルが側に居てくれんなら、乗り越えられるから!」


アタシは更にぎゅっと、しがみついた。