がんばって作ってたんだろう。失敗して
本当にしょんぼりしてしまった澪の頭をポンポンっと叩いて


「どこのケーキが美味い?澪の好きなケーキ、買いに行こ。どうせ食べるの澪がほとんどだろ?」


途端に顔が明るくなり、店までの道の説明をする。

180が走り出すと ゆったりと助手席に座り、深く息を吸う澪…


「はあ…よかった。」

「何が? 何 深呼吸してるんだ?」

「うん、180の中 和也と私の匂いしかしない。へへっ、約束 守ってくれたね。和也。ま、乗せてないだけかもしれないけどね!」

「ちゃんと 守ったって!バカ!」

「…本当?信じるよ?」

「信じろよ。本当だから。」