「和也!誕生日おめでとう!23才だね」


助手席に座るや否や 満面の笑みで言う澪…

なぜか照れくさくて 目を逸らし、澪の頭をくしゃくしゃと撫でながら

「おう…」 と 呟いた。


「どこ行こうか?和也 どこ行きたい?
和也の誕生日なんだから、好きな所 行こう!あ、でもまずケーキ買おう!」

「なんだよ。作ってくれるんじゃなかったっけ?」

「失敗した!私にはまだ無理だった!
買った方が絶対美味しいし。買いに行こう。てか、もうお店で食べちゃう?一応 ろうそくは持って来たんだけど…」

「失敗って…機械オンチだけじゃなくて
料理オンチもか。あ〜あ、楽しみにしてたのに!澪のケーキ!」

「お菓子は難しいの!…ごめんね。」