翌日、俺は 意気揚々と 澪の働くカフェの近くに クルマを止め 澪が出てくるのを 待っていた。


澪が出てきて、俺を見つけると…


「和也、本当に来たんだ…」


と 嬉しそうに呟く。


それだけで テンションが上がった俺は
助手席のドアを開け、一瞬 固まった澪に
気づかないで


「早く 乗れよ!」


と 声をかけて クルマを出した。



《 …あの時 気づいてたら、あんなに 澪を泣かせなかったのに。

変なところだけ、強くてさ。でも…

俺のせいで 泣いたんだ。俺が…泣かせたんだ。》