「つき合うからって…何 勝手に決めてるのよ!…だめだって!」
「なんで?…ハル兄が 怒るから?」
図星をつかれたようで ぐっと固まる澪…
大事に大事に 守られて育ってきたんだろうな…でも、もう卒業だ。
「澪、怒られる覚悟で 俺のクルマ 乗ったんだろ?…なら 怒られる覚悟で 俺と
つき合え。」
煮え切らない態度の澪に たたみかけるように 言葉を続けた。
「これからは 俺が 守ってやるから。
もう その兄貴は卒業しろ。ま、お前が 俺の事なんか ち〜っとも 好きじゃないなら いいけどな。」
それはない。もう澪は 俺に惚れてる。
絶対に…
「どうする?兄貴に怒られるか、俺と
もう 会わないか、どっち?」