なんでも ハル兄かよ…
まぁ、そいつのおかげで 今まで彼氏作れずにいたんだろうけど、
なんか 腹立つな…そいつ。
「とにかく!他の男のクルマには もう 乗るな!…わかったって言え!」
隣に立つ 澪の顔を覗き込みながら 威圧的に言い放つと すぐに言い返す…
「だからなんで和也にまでそんな事 言われなきゃいけないの ⁈ 和也、ハル兄みたい!」
むっかぁ〜! 誰が ハル兄だ!
「でも、その兄貴の言う事は聞くんだろ!だから俺にケー番教えないんだろ!」
「ち、違う! 私だって…もうハタチだもん。ハル兄にどんなに怒られても 乗りたいクルマ乗るし、男友達だって…怒られても 怖くないもん…」