「 ちょっとだけ 降りて夜景見よ。」
カチカチに固まってしまった澪をクルマから降ろして 手を繋いで石段を上る。
澪の手が 緊張で冷たくなってた…
「わあっ! 綺麗!」
あっという間に 元気になって 隣で はしゃぐ澪の目が キラキラしてて…俺は 澪だけ見てた。
「お前…もうクルマに釣られて 他の男のクルマなんか 乗るなよ?」
「え?…う〜ん…でも 滅多にかっこいいクルマなんかないよ? ハル兄の友達なら多いけど。クルマ仲間達。短大の時とかも クルマで送るとかで 待ってる人いたけど…乗る気もしないクルマだったし。
180は大当たりだった!」
めちゃ 笑顔で言うけど、
食いつくところが 違うし…