「澪…もしかして 彼氏いた事ない?」
ケー番交代でさえ怒る兄貴なら 男友達や
ましてや 彼氏なんて…
どうやら 図星らしくて、澪は更に真っ赤になって コクンと頷いた…
マジか…なら…こいつ 処女?
その気にならない訳だよ…だけど…
「お前…そんな トップシークレット 簡単に バラすなよ…今日 初めて会った男なんかに…」
こんな あっさり白状するなんて…
こいつ、危機感 なさ過ぎ。
だいたい 初めて会う男のクルマに 乗る事自体 危ないのに。いや、俺も 最初
そのつもりだったけど…もう だめだ。
こいつは…俺が守らなきゃ。
《 初めて ひとりの女を守りたいと思ったんだ。この時に。澪を守りたいって 》