澪も その中のひとりでいいと最初は思ってたのに

彼女 いないと聞いても たいして喜びもせずに


「あ、そうなんだ。」

…と 真顔で 言う澪に 無性に腹が立つ。


こいつ、さっき俺の事 かっこいいって 言ったよな?


全く その気があるように 見えない…


すっかり お友達だ。


クルマ乗せて 夜景見に来たら すぐに落とせると 思ったのに、


なんか…調子が狂う。


「お前は?…彼氏 いるの?」

いてもヤる事には関係ないんだけど 一応聞いてみた…

「私? いない、いない。」


なぜか 照れながら言う澪が かわいくて

…彼氏がいないという事に 心が 軽くなった。