落ち着かない様子の澪を助手席に乗せて
180を 出した…


無言で 車内を見渡し…今度は じっと
シフトを握る俺の手を見てる。


なんか…緊張してきた。どうした?
俺、変じゃないか?


見られてる左手が 汗ばんできたのを感じて、この空気を変えようと 声を絞り出した。


「…どう?180。珍しいよな。あんたみたいなタイプで こんなクルマ好きなのって。…自分も 乗ってるの?」


「ううん…免許は取ったけど まだ自分のクルマないから。そろそろ 欲しいなって思ったら 色々 目につくでしょ。…でも
今まで見た中でこれが 1番かっこいい!
…いいね!180!車内も 好き!」