ボタンを押す指が興奮で震えた。 バスが止まり席を立ちあがったその時、窓の外に見えた。 ……吉永君? 吉永君がこちらに手招きしている。 これは夢? 幻? 気持ちの整理が出来ないまま運転手にせかされ、バスを降りる。