結局、学校に着いたのは9時過ぎだった。
…まだ授業中だし、飲み物でも買おうかな。
自販機どこかな…?

「はるっち?」

「…あ、優斗。サボり?」

「うん。まーね。はるっちは?今来たの?」

「うん。寝坊しちゃった」

「ははっ」

「あ、ねぇ自販機ってどこ?」

「自販機?…あー、じゃあ連れてってやるよ」

「んー」

陽菜は優ちゃんの後についていった。

「ここだよ」

「ありがとー」
そこはあんまり人のこなさそうな場所だった。

「…ミルクティー好きなんだ」

「うん。優ちゃんはなんか飲まないの?」

「俺はいいや」

「ふーん」