「はー…今日は色んな事があったなー…」


あの後は、優ちゃんが家まで送ってくれた…
二人でぎこちなかったけど、沢山お話ししたな…

「…夢…じゃないよね(笑)」

あっそうだ、この事里菜とあっちゃんにも言わなきゃ。
…でも、めんどくさいから明日、学校で言えば良いや。


明日は帰りに優ちゃんが迎えに来てくれるんだ…
学校は違うけど何か、恋人同士みたいで少し嬉しいな。
恥ずかしいから本人には絶対に言わないけど(笑)

あー、早く明日にならないかなぁ

―――
…?ここどこだろう?
暗い、寒い、恐い。
陽菜は…ここを知ってる?

「は…る……な」

っ、ママ!
ずっと遠くにママがいる。

「まって…!ママ」

呼ぶたんびにママは振り返ってくれる。
でも、陽菜は走っても走ってもママに追いつかない…

「行かないで!ママ…!」

「陽菜」

後ろから声がして振り返ってみると、優斗がいた。

「…何でそこに優斗が居るの?」

「陽菜、駄目だ。行ったら駄目だ…」

「っ何で…!」

そうすると優斗はママと反対側に歩き出してしまった。

…まってよ……。
陽菜はどうしたら良いの…?
いや、一人にしないで…
優…ちゃん……、優ちゃん!
助けて、優ちゃん!

―――

「……ん〜…。なんだ、またあの夢か…」

最近は観てなかったのに…

「えっと、今何時…?」

8時か…
って遅刻じゃん!

「っま、どうせ間に合わないんだし、遅刻しよー…」