でもまぁ、そんなこいつといると何故か心地よい…と感じてしまうのは相当、絆されちまったからなんだろうな。



瞬間、そう思った自分が恥ずかしくなってセリュから顔を逸らす。


すると何が気に入らなかったのか、セリュは俺様の目の前まで飛んできた。




ズイッと顔を寄せられて、思わず---




「いったぁーぃ!レイさん、何するんですか?」


「………」



そう…、


恥ずかしくて思わず頭を叩いてしまったのだ。



その後は当然の如く、セリュは地面にペチャっと転がる。



しまった---


手を出すつもりはなかったのだが、ついテレてしまい身体が勝手に動いてしまった。



すまない…、


そう謝ろうとセリュに手を伸ばした…、時に強い視線を感じとり素早くそちらに顔を向けた。



目に映ったのは、憤慨しているミリィ---




はぁ?



なんだなんだ、と思っていると怒りをあらわに俺の目の前までやって来た。


そして俺に手を伸ばしたミリィは……、触れた瞬間手が弾かれる。



どうやら俺様を抱き上げようとしたようだ。



一体、ミリィは何がしたいんだ?


…と思っていると、何故か俺様を睨みつけながら、気持ち悪い事を言いやがった---