「やはり王族であるレイヴィル様を、ミリィ様でも捕らえる事は出来ませんでしたか」


「………ッ」



やっぱりコイツは俺をずっと狙ってやがったのか…。




でも何でだ?


俺を捕らえる事で、何のメリットがある?




魔族の者が王を裏切ると、魔界で生きる術を失うのは誰の目にも明白だ。


バカじゃねぇシトリーには、んな事は百も承知のはず…。





ならば---


…と意識をシトリーに、もう一度持っていった時だった---