「テメェら。二人で一体、何してやがる?」


「レイ様、遅いですわッ!結構、待っていたんですわよ」



屋上に着いた俺様を待ち受けていたのは、やっぱりミリィと俺の従者であるシトリーだった。


プンスカ起こっているミリィを横目に、俺はシトリーを睨みつける。




「で?ようやく俺様に正体を教えてくれんだよな?…シトリー」


「正体?…わたくしはわたくしでございますよ、レイヴィル様」



そんな妖しい笑顔を向けてきやがって、何考えてやがるんだ?




コイツはほんと、昔から読めねぇヤツだったなぁ。


シトリーを睨みつけると、俺を見て面白そうにクツクツと笑いやがった。




テメェ---




「何がおかしい?」


「いえ、別に…」


「チッ。それよりテメェは俺様の身体に一度たりとも触れた事ねぇけど…、なんでだ?」


「………何をおっしゃっているのですか?意味が分かりません」