「チカッ!」


「あ………」



振り返るとそこには、ゆりちゃんとみーやがいた。


気まずそうな顔で二人は見合った後、私へと顔を向ける。




「せっかく先輩と上手くいきそうだったのに………、いいの?」



みーやの言葉に一拍おいてから、頷いて見せた。


そっか…、二人は私と先輩のやり取りを見ていたんだね。




ずっと先輩の事が好きだった私が先輩をまるで振ったかのような態度を取った私に、二人は戸惑っているようだ。


だから私は二人に安心してもらいたくて、満面の笑顔を向けたんだ---




後悔なんて、全然してないよ。


そんな意味を込めて…。