あれ？
今回はセリフの選択？
いつもと違う音だったのはもしかして、今回はセリフを選ぶ選択肢だったから？
釈然としないながらも私は急いで選択肢を選ぼうと、ジッと目の前の文字を食い入るように見た。
ど、どれにしようかな－－－
先輩と仲良くなる為にはやっぱり”『喜んでご一緒致します』” …、が正解だよね？
でも…と、私は屋上を見上げた。
「レイ…」
先輩に聞こえないように呟き、手をギュッと握る。
やっぱり…、
レイが凄く心配だ－－－
先輩は好きだけど、それよりも私は屋上に早く行きたい。
それに”『用事が済み次第、警察署に向かいます』” なんて言っておいて、もしレイの身に何かあって放課後までに間に合わなかったら先輩には申し訳ないし…。
だから私の選んだ選択肢は－－－
