「えっと…、成り行きかな?」


「成り行き?どう成り行きでマラソンなんて出たの?あ、それとチカの隣で走っていた人ってチカが前に好きだって言ってた先輩じゃない?」



「えへへへ。…うん、そうだよ~」


「えーッ!なになに?どういう経緯でそうなったの?…ッてかいつの間にか付き合ってたりする?」




興奮したようにみーやが言ってくるものだから、いやあの…としどろもどろになりながらも昨日の経緯を話し始めた。


ゆりちゃんも両手を胸の前に持ってきて神にでも祈るみたいに手を合わせ、うるうる瞳を潤ませながら何度も頷く。



相当、興奮しているようだ---




いや、あの…二人とも?


結局、私と先輩は一緒に走っただけで全く進展してないのよ?




苦笑しながらいつの間にか立ち止まっていた事に気付いた私は二人を促し、そして歩き始めた。