キミは顔を上げ、空を見ようとする。太陽が眩しいのか細目でキョロキョロしている。
ひとしきり見上げたキミに
「面白いもの見えた?」
と聞いてみた。キミは髪をクシャッとしながら
「特には(笑)
でも、飛行機も雲もUFOもないくらい綺麗な空だとは思ったよ。」
はにかむキミにワタシを笑みがこぼれた。
それからワタシたちは少し話をした。
キミは『裕輝(ゆうき)』、今年入った一年生。
いつもは教室で食べるお昼だが、一緒に食べる友達の都合がつかないため、前から行きたかったここへと来てみたらしいと言った。
ワタシのことも聞かれたが曖昧なことしか言わなかった。それでも、キミは決して追求してこなかった。
ーお昼の終わりを告げる音が聞こえ、キミは屋上を出て行った。
去り際、キミは言った。
「また明日ね!」
ワタシはキミの入ってきた扉の取っ手を掴み、後ろを向いた。
キミのいなくなったそこはワタシがいたのにも関わらず、とても広く感じた。
ひとしきり見上げたキミに
「面白いもの見えた?」
と聞いてみた。キミは髪をクシャッとしながら
「特には(笑)
でも、飛行機も雲もUFOもないくらい綺麗な空だとは思ったよ。」
はにかむキミにワタシを笑みがこぼれた。
それからワタシたちは少し話をした。
キミは『裕輝(ゆうき)』、今年入った一年生。
いつもは教室で食べるお昼だが、一緒に食べる友達の都合がつかないため、前から行きたかったここへと来てみたらしいと言った。
ワタシのことも聞かれたが曖昧なことしか言わなかった。それでも、キミは決して追求してこなかった。
ーお昼の終わりを告げる音が聞こえ、キミは屋上を出て行った。
去り際、キミは言った。
「また明日ね!」
ワタシはキミの入ってきた扉の取っ手を掴み、後ろを向いた。
キミのいなくなったそこはワタシがいたのにも関わらず、とても広く感じた。