栄太「じゃあ聞くけど…美輝がお前に
連れ去られたとき…俺んとこに
帰りたいって泣かなかったの?」
平助「……………………………………
でも今は俺を好いてるから」
栄太「だから今度は今までの分を
取り戻す! 美輝が振り向いたら
祝言挙げて…赤子作って………
幸せな家庭を築くよ…………」
『来年には可愛い赤子を抱いてるって
言っただろ~~~~!!!』
『背が高くて、優しくて、格好いい人』
平助「……………………………………」
美輝の理想に当てはまる……吉田稔麿
平助「お前には渡さないっっっ!!!」
栄太「でも美輝はこっちにいるからね」
平助「俺達は爺さん婆さんになっても
手を繋いで歩くんだよっっっ!!!」
栄太「ケラケラケラケラ 何言ってんの?
手を繋いで歩く? ケラケラケラケラ」
平助「美輝の夢なんだよ……
爺さん婆さんになって手を繋いで歩く
老夫婦を微笑ましいってな……
爺さん婆さんになっても
愛し、愛されたいって事だろ?
それを出来るのは俺だけだ!!」
栄太「俺がちゃんと愛してあげるから
手は俺が繋いでやるから………」
平助「そこに美輝の気持ちはねぇよ!」
栄太「そこまでお前が
心配する事じゃない
美輝は強いからな…………
また立ち直って前を向く
お前への気持ちも…………
直に薄れる……大丈夫」